
ホトケ(仏)とは何でしょうか。
時には、仏陀(ブッダ)を表し、
時には、仏像を表し、
時には、隠語で死者を意味します。
そもともホトケ(仏)の意味は何でしょう。
ホトケの漢字は
ホトケの漢字表記には
「仏」と「佛」
があります。
「仏」が新字で(新字体)、
「佛」が旧字で(旧字体)、
どちらも「ホトケ」と読みます。
ミホトケ(御仏)とは仏を敬っていう語で、
「御」(お、おん、み、ご、など)を付けた敬語です。
つまり、ミホトケは仏のことです。
さて、この仏とはどういった存在なのでしょうか。
仏とはなにか
仏とは、
悟りを得た者
という意味です。
悟りとはなんぞや?
悟りとは
物事の真理に気づき、心の迷いをふりほどくこと
です。
悟りを開いた人のことを、
仏陀(目覚めた存在)
ともいいます。
英語表記ではbuddha(ブッダ)ですが、サンスクリット語のbodhi(ボディ)から来ています。
bodhi(ボディ)は「目覚めること」という意味があります。
サンスクリット語は、古代インド・アーリア語に属する言語で、インドなど南アジアおよび東南アジアにおいて用いられた古代語と言われています。
仏教を開いた人
仏教は仏となるための教えを説いています。
紀元前5世紀頃に古代インドで生まれ、各地へ広がりました。
仏教の創始者は
ゴータマ・シッダールタ
という人で、古代北インド地方で王子として生まれました。
ゴータマ・シッダールタのことを、仏陀と呼びます。
ガウタマ・シッダールタ(サンスクリット語の発音)とも、ゴータマ・シッダッタ(パーリ語の発音)とも呼ばれます。
当サイトではゴータマ・シッダールタと呼ぶことにします。
前5世紀頃、ゴータマ・シッダールタは菩提樹(ぼだいじゅ)の木の下で悟りを開きます。
そして悟りの人であるブッダ(仏陀)となり、仏教が生まれました。
ゴータマ・シッダールタは別名で釈迦(お釈迦様)と呼ばれます。
お釈迦様とは
釈迦(しゃか)とはゴータマ・シッダールタの呼び名で、「お釈迦さま」は釈迦の尊称として呼ばれます。
もともと釈迦は「釈迦族」の意味でした。
ゴータマ・シッダールタは釈迦族の王子だったので、釈迦とも呼ばれるようになりました。
釈迦とは、サンスクリット語の「シャーキャムニ(Śākyamuni)」の音訳が由来です。
「シャーキャ」とは、サンスクリット語でシャーキャ族のことで、「ムニ」とは、尊者を意味します。
つまり、釈迦とはもともと「シャーキャ族出身の尊者」のことを指していました。
「シャーキャムニ」が漢字で「釈迦牟尼(しゃかむに)」となり、釈迦と略されました。
ホトケについて
日本の刑事ドラマでは、死んだ人のことを「ホトケ」と呼ぶことがあります。
「ホトケ(仏)の身元は?」
というセリフが、ドラマや時代劇では出てきます。
ホトケは、死者の隠語です。
本来は、ホトケ(仏)とは、仏陀(悟りを開いた人)のことでした。
ところが、日本では死者のこともホトケと呼びことがあります。
仏教でいう「仏」の意味ではなく、死者への敬いからホトケと呼ぶわけです。
日本では死んだらホトケと呼ばれるケースはありますが、死んでも仏陀になれるわけではありません。

