釈迦如来の手

釈迦如来の5つの印相、ミホトケを作る、shiroiN、夏乃しおり
ミホトケを楽しむ ©2023 shiori natsuno

仏像はいろいろなポーズをしており、手や指で様々な形を作っています。

仏像の手や指で作る形を、「印相」(いんそう)、もしくは「印」(いん)(inso, hand sign)といいます。

また、手や指で形を作ることを、「印(いん)を結ぶ」(making symbolic signs with the fingers)といいます。

印(いん)にはそれぞれ意味があります。

如来の印(いん)はどのようなものがあるのでしょうか

釈迦如来の代表的な印相

釈迦如来の印(いん)には5つの基本的な形があり、「釈迦の五印(ごいん)」と呼ばれます。

釈迦如来の5つの印相は、

施無畏印(せむいいん)
与願印(よがんいん)
定印(じょういん)      (禅定印(ぜんじょういん)とも言います)
転法輪印(てんぽうりんいん) (説法印(せっぽういん)とも言います)
降魔印(ごうまいん)     (触地印(そくちいん)とも言います)

です。

釈迦如来の5つの印相、ミホトケを作る、shiroiN、夏乃しおり
ミホトケを楽しむ ©2023 shiori natsuno

施無畏印(せむいいん)と与願印(よがんいん)

施無畏印(せむいいん)は手を上げて胸の前で手の平を前に向けたポーズで、「恐れなくてもよい」という意味を表します。

与願印(よがんいん)は手を下げて手の平を前に向けたポーズで、「願いを聞き届ける」という意味を表します。

②定印(じょういん)

定印(じょういん)は、両手の手のひらを上にして上下に重ね合わせたポーズで、「定に入っている(深い瞑想中)」ことを意味します。

「禅定印(ぜんじょういん)」とも呼ばれます。

「法界定印(ほっかいじょういん)」と呼ばれることもあります。

③転法輪印(てんぽうりんいん)

転法輪印(てんぽうりんいん)は親指と他の指先で輪を作るポーズで、「説法をしている」ことを意味します。

「説法印(せっぽういん)」とも呼ばれます。

④降魔印(ごうまいん)

降魔印(ごうまいん)は手を下に向けて指先で地面に触れるポーズで、釈迦が悪魔を払ったポーズです。「誘惑や障害に打ち勝つ」ことを意味します。

「触地印(そくちいん)」とも呼ばれます。

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