
身分や肩書や資産を手に入れたい。
誰もが望みそうな豪華な生活を捨ててしまった人がいます。
それは、釈迦(本名はゴータマ・シッダールタ)です。
釈迦(ゴータマ・シッダールタ)は、生まれながらの王子で、王国の跡取りでした。
誰もが羨むお金持ちの生活を送っていました。
身分もお金も生まれた時から持っていて、最高に贅沢な生活を送っていたゴータマ・シッダールタはなぜその優雅な生活を捨ててしまったのでしょうか。
釈迦の生い立ち
国王シュッドーダナを父に、
隣国の姫マーヤー王妃を母として、
釈迦(ゴータマ・シッダールタ)は王子として生まれました。
しかし、生母のマーヤー王妃は出産の七日後に亡くなってしまいます。
そのため、釈迦王子は、マーヤー王妃の妹である叔母によって育てられました。
といっても、王子として宮殿の中で育ち、優雅な暮らしの中で不自由ない生活でした。
16歳の時には、隣国の王女ヤショーダラ姫と結婚し、ラーフラが生まれます。注1)

釈迦は王子として生まれ、妻子も得て、何不自由ない恵まれた暮らしを送ります。
なぜ釈迦王子はこの暮らしを続けなかったのでしょうか。
宮殿で最上級の暮らしをしていた釈迦(シッダールタ)でしたが、人間が持つ人としての持って生まれた苦悩を知り、その恵まれた現世を捨てることになります。
仙人の予言
父王シュッドーダナは、聖者であるアシダ仙人に釈迦(シッダールタ)の未来を占わせます。
アシダ仙人は、釈迦は優れた王になるか、偉大な宗教家になると予言します。
父王は、息子である釈迦に王位を継がせようと考え、出家しないように人の苦悩を見せず、宮殿内で生活させ贅沢な暮らしを与えました。注2)
ところが、
29歳になった釈迦は、初めて宮殿を出ます。
王城には東西南北の四つの門がありました。
東の門を出たときに、釈迦は老人を見ます。
南の門を出たときに、釈迦は病人を見ます。
西の門を出たときに、釈迦は死人を見ます。
そして、
北の門を出たときに、釈迦は出家者に出会います。注3)
この逸話は、四門出遊(しもんしゅつゆう)と呼ばれています。
4つの門から遊びに外へ出た、という意味です。
釈迦の苦悩
最初の三つの門から出たときに、釈迦は、老・病・死という人生の苦しみに直面し苦悩します。
そして、北の門から出て、出家者の姿に出会います。
釈迦は、人生の真実を追求するために、王子の身分も妻子も捨てて、出家を決意します。
どんなに地位もお金もあったとしても、人は老いることや、病気をすることや、死ぬことから逃れることができません。
この世の中で、人として生きていく上で苦しみが満ちており、人生は思い通りにならない。
老病死を見た釈迦(シッダールタ)は、苦から解脱する方法を模索し始めることになります。
注1)「参考文献」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』, 釈迦, URL https://ja.wikipedia.org/wiki/釈迦, 2023/04/18
注2) 同上
注3)「参考文献」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』, 四門出遊, URL https://ja.wikipedia.org/wiki/四門出遊, 2023/04/19
釈迦(シッダールタ)は、どうやって人生の苦と向き合ったのでしょうか。


