
古代インドから始まった仏教の開祖(教祖)は、ゴータマ・シッダールタ(釈迦)です。
釈迦の死後、仏教は分派していきます。
最初に仏教を開いた人が亡くなり、解釈などに違いが出てきたからです。
宗教の開祖(最初に宗教を開いた人のこと)がいなくなると、分裂していくことはよくあることです。
ところで、開祖(教祖)のいない宗教もあります。
例えば、日本の神道には教祖はいません。
日本の神道は、八百万の神を信仰しているだけで、教祖も教義もありません。
自然を恐れ霊が宿ると考えるアニミズム思想には、教祖がいません。
日本では教義のゆるい大乗仏教が広がりましたが(仏様がいっぱいいる)、何でも拝む日本人の思考には合っていたのでしょう。
釈迦の初期仏教
初期仏教とは、釈迦が布教を行っていた頃を含む初期の仏教です。
原始仏教とも呼ばれます。
釈迦が実際に生きて説法を説いていたので、釈迦が話した言葉は信者に直接届きました。
釈迦は相手に応じて、分かりやすく説法としたと言われています。注1)
釈迦の死後
釈迦が入滅(亡くなること)すると、釈迦から直接説法を聞くことができなくなります。
そのため、釈迦の死後、経典が編集されます。
しかし、経典の解釈やブッタの教えの解釈に対して、仏教教団ごとに様々な異なる解釈が出てきました。
そのため釈迦の死後、100年ほど経ってから初期仏教は分裂し、いくつもの部派に分かれていきます。(部派仏教(ふはぶっきょう))
初期仏教が分裂して、まず上座部(保守派)と大衆部(革新派)に分かれます。
その後、更に分裂を重ねて、多くの部派ができていきます。
大乗仏教の誕生
釈迦の教えや経典の解釈の論争が繰り広げられる中で、僧侶たちが研究と論争に傾倒している状態に対して、人々の救済を主にとらえる仏教の形が出てきました。
より多くの人々を救済することを特徴とした仏教が、大乗仏教です。
現代の仏教の大きな流派には、上座仏教と大乗仏教があります。
上座仏教では、僧侶自身が出家の中で悟りを開き、自己救済を目指しています(自利)。
大乗仏教では、自己救済だけでなく、多くの大衆を救済することを目指しています(自利利他)。
また大乗仏教では、出家者に限らず在家のままの信仰も認められました。
大乗仏教は大衆を救済することを第一とする仏教思想を持ち、中央アジアから中国・朝鮮半島を経て、日本に伝わり広がります。
日本の仏教のほとんどは大乗仏教です。
大乗仏教では、出家することなく在家信者でも救済されるので、大衆にとっては受け入れやすい仏教思想でした。
また信仰の対象として、人々は仏像を信仰するようになります。
注1)「参考文献」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』, 初期仏教, URL https://ja.wikipedia.org/wiki/初期仏教, 2023/04/27
仏教の分裂した派閥のことを、宗派(しゅうは)といいます。


